どんなバイクを選べばいいのか?
バイク、かっこいいし憧れる。免許も取ろうかな…。
そんなふうにバイクに興味を持ち始めたとき、誰もが最初に悩むのが「どんなバイクを選べばいいのか?」という問題です。
結論から言うと、最初は“中古車”を強くおすすめします。
新車を選ぶよりも、実は後悔が少なく、自由度も高い。その理由を、「まだバイクを買っていない」「これから免許を取ろうか迷っている」あなたに向けて、5つの視点からお伝えします。
最初の1台に「完璧」はいらない
「せっかくなら完璧な1台を選びたい」
──その気持ち、とてもよく分かります。でも最初の1台に“理想の完璧”を求めすぎると、かえって失敗することも。
新車は高額で、車両価格だけでなく維持費も上がりがち。しかも、乗ってから「なんか違う…」と感じるケースも珍しくありません。
たとえば、
- シートが高すぎて信号待ちが怖い
- ポジションがきつくて体が痛い
- 荷物が入らなくて不便
──など、実際に乗らないと分からないことが山ほどあります。
さらに、立ちごけでバイクにキズがついたときの精神的ダメージも新車だと大きい…。
まずは「完璧」より、「気軽に付き合える1台」から始めてみるのがおすすめです。

中古バイクは“やめとけ”じゃない
「中古ってすぐ壊れるんじゃない?」
そんなイメージを持たれがちですが、実はそんなことはありません。
信頼できるショップでメンテナンスされた中古車なら、普通に問題なく乗れます。
バイクは車より趣味性が強く、気分やライフスタイルの変化で手放されることも多いため、年式が古くても走行距離が少ない車両も珍しくありません。
実際、私が初めて乗ったホンダ・VTR250は5万キロ超えの個体でしたが、レスポンスも良く、特にトラブルもありませんでした。

ポイントは「走行距離より整備状態」。
しっかり消耗品が交換されているか、丁寧に扱われてきたか。
それだけで、中古でも快適なバイクライフは送れます。
誰かが手放したバイクは、あなたにとっての“出会い”かもしれません。
いきなり高額ローンはNG。いつ状況が変わるかわからない
高価なバイクをローンで買おうか悩む人も多いですが、私は「引き返せる金額」で始めることをおすすめします。
バイクはあくまで趣味。
生活を犠牲にしてまで手に入れるものではありません。
実際、転勤・引っ越し・家庭の事情などで手放さざるを得なくなるケースは少なくありません。
中古車なら、売却時のダメージも最小限。特にネイキッドタイプのような定番車種はリセールも安定しています。
「まずは試してみる」。そのくらいの気持ちがちょうどいいのです。
初心者こそ「気軽に乗れる1台」で経験を積もう
バイク初心者が選ぶなら、以下の3点を重視しましょう:
- 軽い車体
- 扱いやすい排気量
- 足つきの良さ
私のおすすめは、ホンダのVTR250。
ネイキッド系なので軽くて扱いやすく、見た目もザ・バイクという感じで飽きが来にくい。値崩れも比較的少ないです。

少し年式が古いですが、購入時には整備履歴などを確認すれば安心です。
乗っているうちに、
- 「もうちょっと積載がほしい」
- 「高速がつらいからカウル付きがいい」
…など、自分の理想像が見えてきます。
それから次の1台を選べばいいんです。
まずは“気軽に乗れる1台”でバイクの楽しさを味わいましょう。
愛着は後から育つ。まずは1台「付き合ってみる」こと
最初のバイクは、いわば“初恋”みたいなもの。
最初から長く乗る前提で探さなくても大丈夫です。
むしろ、中古でも「このバイクのスタイルが好き」「音が気に入った」そんな直感で選んだ1台との時間こそ、かけがえのない思い出になります。
実際、人気の絶版モデルや旧車は中古でしか出会えませんし、そうしたバイクの魅力は年式とは関係ありません。
あとで「このバイクとこんなところへ行った」と話せる思い出があるかどうかが、本当の価値なんです。
結び
最初から“理想の1台”を探しすぎると、結局動けなくなります。
まずは気軽に試せる中古バイクで、バイクのある生活を体験してみましょう。
経験を重ねたその先に、きっと“本当に欲しい1台”が見つかります。
あなたがバイクに一歩踏み出すその瞬間を、バイクはちゃんと待ってくれていますよ。
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