“かっこいい”を最優先に選んだ1台
バイクに乗りたくて免許を取った。でも、どれを選べばいいのか分からない――。
そんな時、ネットで調べに調べて、“かっこいい”を最優先に選んだ1台。
当時は間違いなく「これしかない」と思っていました。
でも実際に乗り出すと、少しずつ理想とのズレが見えてくるものです。
納車直後のテンション
納車された日のワクワク感と緊張感は今でも覚えています。
キーを回してエンジンが目を覚ます瞬間。
初めてクラッチをつないで動き出したときの鼓動。
「これが、バイクか!」と胸が高鳴りました。
私が選んだのは ホンダ・VTR250。

とにかく毎週末、ツーリングに出かけては走り回っていました。
テンションが上がりすぎて、翌日には振動で足がしびれるほどでした(笑)。
少しずつ見えてくる“違和感”
ただ、乗る回数が増えるほどに、いろんなことに気づきます。
「なんか腰が痛いな……」
「足の曲がりがきつくて辛い」
「高速だと風がダイレクトに来て、体力がごっそり持っていかれる」
ネイキッドバイクは見た目こそかっこいいですが、長距離向きではないと痛感しました。
でもその一方で、「あ、これ倒れにくいな」とか、「思ったより取り回しが軽い」といった良さも見えてくる。
理想のイメージと実際の自分の使い方に、ズレが生じ始めたのはこの頃でした。

3か月後:気づいたこと
3か月、バイクと向き合って気づいたのは――
「見た目」だけじゃなく、「続けやすさ」も同じくらい大事ということ。
バイクは、乗ってこそ楽しさが引き出される乗り物です。
そのためには「億劫にならないこと」、つまり
- 重さ
- 操作性
- 維持費
- 駐車のしやすさ
など、“生活との相性”がめちゃくちゃ大事。
VTR250は軽量で扱いやすく、結果として「乗るハードルが低い」バイクでした。
だからこそ、自然と週末がバイク中心の生活に変わっていったのです。

これから選ぶあなたへ:伝えたいこと
バイク選びで“理想”を追うことは、もちろん悪くありません。
でも、ちょっとだけ“余白”を残す選び方も、アリなんじゃないかと思います。
その余白が、あとからきっと「続けられる理由」になりますからね。
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