2023年8月19日、鹿児島をバイクで旅行中に起きた出来事です。
あのとき、もう少し意識していれば避けられたかもしれない。
でも、あの体験があったからこそ、今の自分は「かもしれない運転」の大切さを実感しています。
同じような思いをする人が一人でも減るように──備忘録も兼ねて、記録しておきます。
事故が起きた日のこと
鹿児島市内の十字路で信号待ちをしていたときのこと。
左手には住宅があり、私は青信号に変わったのを確認してバイクで発進しました。信号を抜けたその瞬間──左手の住宅から出てきた軽トラックが、こちらに向かって突っ込んできたんです。
ぶつかったのは、私のバイクの左側に装着していたパニアケース。相手車両の右ウインカーが当たり、ケースには擦り傷、相手の車はウインカーのカバーが割れていました。
幸い、体にケガはありませんでしたが、ヒヤッとしたのは間違いありません。
しかも、直前の信号でアクションカムを切っていたんですよね……。つけっぱなしにしておけばよかったと、これも反省点の一つです。

事故後に考えた、「見えていなかった」という現実
軽トラックを運転していたのは、70代ぐらいの地元のおじいさん。
事故後すぐに110番通報し、警察立ち会いのもと事故処理を行いました。
お相手いわく「バイクに乗ったあなたが見えていなかった」とのこと。
私は178cmの身長で、大型バイクに乗っていたのに、それでも“見えていなかった”という事実。
これが、ライダーにとってどれほどのリスクか──身をもって知りました。
私自身も軽トラックの存在には気づいていたものの、まさか出てくるとは思わず……車間をとっていたつもりでしたが、甘かったですね。

それ以来、意識している「かもしれない運転」
この事故をきっかけに、運転中の考え方がガラッと変わりました。
特に以下の3つは、今でも常に意識しています。
- 信号が青でも、突っ込んでくるかもしれない車がいる
- 右直事故を防ぐために、交差点では視線とスピードを調整する
- 歩行者や自転車が突然動くかもしれないと仮定して減速する
あの日、青に変わって発進しようとした矢先の出来事だったので、今では「発進は1テンポ遅らせる」を心がけています。トロいくらいでもいい、と感じるほどに。
もちろん、遅すぎると流れを乱してしまうのでバランスは大事ですが、それでも「焦らない」ことは安全につながります。

■ 「かもしれない運転」がもたらした変化
“かもしれない運転”は、単なる安全対策ではありません。
自分自身に、以下のような変化をもたらしてくれました。
- 心の余裕ができる
- 運転に対する冷静な判断力がついた
- 「怖がる」のではなく、「備える」意識が持てるようになった
道路は常に変化しています。
そして、自分以外の存在──車、歩行者、自転車──は、どれもコントロールできません。
だからこそ「何かあるかもしれない」と想定しておくことで、余裕を持って運転できるようになりました。
まとめ:事故は誰でも遭う、“だからこそ備える”
事故は、どれだけ慎重に運転していても起きるときは起きます。
そして、中には“保険金目当て”のようなケースがないとは言い切れません。
だからこそ大切なのは、「事故に巻き込まれないための心構え」を持っておくこと。
ライダーとして経験を重ねる中で、どこか慣れてしまっていた部分があったかもしれません。
でも、初心を忘れず、これからも「かもしれない運転」を徹底していこうと思います。
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