最初はワクワクしていたのに──インデックス投資が“つまらなく感じる”ときが来たら
「インデックス投資がつまらない」と感じたとき、あなたはすでに投資家として一段階、成長しているのかもしれません。
なぜなら、その“飽き”や“退屈”は、相場に一喜一憂せず、日々の価格変動に左右されないメンタルを獲得した証だからです。
私自身、最初は「お金が増える!」と毎日ワクワクしてチャートを眺めていました。でも数年たち、習慣のように積立を続けていると、ふと「なんか…最近、面白くないな」と思うことがありました。
この感覚こそが、インデックス投資の本質。
淡々と積み上げる長期投資だからこそ、「退屈に耐える力」も資産と一緒に育っているんです。
退屈さをどう乗り越える?「つまらなさ」との向き合い方
投資が退屈に感じられるようになると、「これで本当にいいのか?」と不安になることがあります。
自分も他の人みたいにポートフォリオを動かした方が、リターンが良くなるんじゃないか…と。
特にSNSを見ていると、短期トレードの利益報告や、仮想通貨の急騰、テンバガー銘柄の話…。
刺激的な話題ばかりで、自分のインデックス投資が地味に感じてしまうんですよね。
インデックス投資は、年率5~7%の成長が基準です。
もちろん年によって波はあり、年率20%の時もあれば、−10%の年もある。
でも、他の人が「月利20%!」なんて投稿をしていたり、それが自分より若い人だったりすると、余計に羨ましく感じることもあります。
しかも彼らは、キラキラした写真をアップしていたりして、いろんな意味で“映えて”いる。
でも、そこにこそインデックス投資の難しさと、強さがあります。
自分のルールを守る──インデックス投資の“本質”
私が大切にしているのは、「マイルールを守ること」です。
- 毎月決まった日にドル転する
- 積立金額は固定
- 暴落があっても売らない
この“地味な自動化”こそが、長期投資における最適な戦略だと信じています。
保有し続けること──この一点こそ、インデックス投資の本質です。
何も動かさず、ただ淡々と積み上げていく。
雨にも負けず、風にも負けず、ひたすらに積み重ねていく。
もちろん、自分で作ったルールですから、効率が悪くなることもあります。
今の戦略が、もしかすると将来的な暴落に弱い形になっているかもしれません。
でも、そのときはルールを見直せばいいだけ。
長年市場と付き合ってきたあなたには、独自の視点と経験があります。
その経験をもとに、よりよいルールを再構築できるはずです。
他人のポートフォリオを参考にしながらも、ノイズに過度に惑わされることなく、自分と向き合っていきましょう。
あなたのルールを一番よく知っているのは、あなた自身です。
それは他人にはない、積み重ねの証です。
「満足感」との付き合い方──退屈さの先にある、投資のご褒美
資産形成とは、「今すぐリターンが欲しい」という気持ちとの付き合い方だと思います。
でも、実際にはリターンをすぐに実感するのは難しいですよね。
だから私は、コア・サテライト運用で高配当ETFをサブで触るようにしています。
この“ちょい足し”の運用が、インデックス投資の退屈さと付き合うためのアクセントになってくれています。
例えるなら、「いつもは素ラーメンだけど、今日はちょっと七味を足してみようかな」くらいの感覚。
そのくらいの味変で、市場に触れている実感が生まれるんです。
そんな中で、私にとってひとつのご褒美が「配当金」でした。
自分が労働する時間を一切使っていないお金。
アニメを見たり、のんびり生活しているだけで得られるお金。
それをバイクや温泉などの趣味に使うと、投資の“成果”を生活の中で体感できて、ちょっとした満足が得られます。
資産評価額の増減では感じにくい「投資の価値」を、生活の質として味わえるのは大きいです。
配当金は、感情と付き合いやすい投資とも言われています。
なぜなら、資産を取り崩すことなく、自然と口座に振り込まれるからです。
まとめ|“何も起きない”ことの価値に気づいたとき、あなたの投資は一段上へ
インデックス投資が退屈に感じられたとき、それは“成熟のサイン”かもしれません。
刺激はないけれど、確実に積み上がっていく。
投資が生活に溶け込んで、特別なことじゃなくなっていく。
資産が、気づけばしっかり増えている。
それって、とても贅沢な状態じゃないでしょうか?
何も起きないというのは、本当に素晴らしいことです。
たとえば、薬局で薬剤師が調合した薬を飲んで、副作用が何もなかったとき。
その「何もなかった」こそが、実は最高の結果だったりしますよね。
投資も同じです。
“何も起きない”というのは、それだけ順調に積み上がっている証拠なのです。
この感覚に気づいたとき、あなたは日々の生活をより穏やかに、楽しく過ごせるようになるはずです。
それでは
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