キャピタルゲインとインカムゲイン、自分の心地よい割合でねらいたい。

考え方

株式投資をしているうえで、リターンがいくらあるかというのは気にすべき点になります。資産が減るリスクを負ったのに見返りが少ないと割に合いません。

投資をしているとキャピタルゲイン、インカムゲインと横文字が多く出てきます。キャピタルゲインは株を安い時に買って高い時に売り利益を得るもの。インカムゲインは株を保有し配当金を得るものとなります。

例えば、あなたが家を持っているとして、当時500万円で購入し、1000万円で売ることになった場合はキャピタルゲインを得ます。一方で、家を保有したまま他人に貸し、家賃収入を得ることがインカムゲインとなります。

資産の最大化を目指す場合はキャピタルゲイン

株式投資の基本はキャピタルです。安い時に買った銘柄が爆発的に伸びて株が10倍になったりしたらうれしいですね。投資家たちが日々稼げる情報を探しています。

では、株価が伸びる理由とは何でしょうか?

株式会社は株を発行することで市場から資金を調達します。集めた資金を元手にモノやサービスを売る企業活動を通じて利益を獲得していきます。生産するサービスのコストと市場での販売価格の差が利益です。株式会社が世の中に生み出した付加価値となります。要するに企業の価値が高まると株が上がります。

差が大きければ大きいほど、かつ事業を拡大するのに必要とする資金が少ないほど優秀な株式会社で投資家からの人気が高まります。

収益が高い企業はMicrosoftやAmazonとかが有名ですね。ネットワーク、クラウドサービスとかは一度システムを作れれば継続的な収益が見込めます。モノであれば在庫を抱えるという問題がありますが、サービスなので在庫を抱えることはありません。ロスが少ないため利益率も高いです。

インカムゲインを出す理由

投資家に密かな(?)人気があるのがインカムを重視する企業たちです。株主に配当金を出してくれる高配当銘柄です。代表的な企業はP&G、コカ・コーラでしょう。

これらの企業は成熟した業界で事業をしているため、ネット事業をしているMicrosoftみたいに事業が急激に広がることはありません。キャピタルを重視する企業を若者だとすると、インカムを重視する企業はおじいちゃんとなります。

市場が成熟していると多額の追加投資をぜすとも利益を確保できます。株式によって市場から調達した資金はどこに使われるのでしょうか。それは配当金で株主に還元します

「急激なキャピタルは見込めないけど、きちんと儲かっているから安心して保有してくれると配当金を出していくよ。」というメッセージです。というか使い道がそれしかないと思います。

また、配当金を出すことは、企業の行き過ぎた贅沢を防いでいます。仮に、多額の資金が企業に残ると、役員の気が大きくなり「お金がたくさんあるやん。それやったら、役員に見栄えをよくするために100カラットのダイヤモンドを購入するか。」と企業の利益に結び付かない出費をする可能性もあります。役員が自由に使えるお金を少なくしているんですよね。

画面上の利益では日々の生活は変わらない

資産形成において重要なのはキャピタルです。しかも株を売買するときにかかる税金の時期を自分で決めれますので有利です。含み益を抱えても課税されることはありません。

ですが、含み益は株を売却しないと得ることはできません。どれだけ株価が上下を繰り返したとしても株を手放すまでは実現しない利益です。

となると、お金をせっせと積み立てるが日々で使える金額は減ることになります。長期で保有し2~30年後に取り崩すときにようやく使えます。

その期間を耐え続けることができるかというと急な出費が出たりするとできないでしょう。資産の最大化は我慢の代償となりますね。

それなら、インカムを重視する企業の株式を保有し、配当金を得て日々の生活を楽にした方が実感がわきやすいでしょう。配当金で今月の携帯料金が払えた、ちょっと豪華なランチを食べるなどの体験をしてみるとよいですね。

しかし、配当金は出た時点で課税されます。日本株であれば約20%、外国株では約30%が持っていかれます。税金が資産形成を阻むものであることは知っておいてもよいでしょう。

一方に偏らず自分が心地よい割合を探す

株式投資について調べていくうちに、どちらかに偏らせた方がよいという意見を見るようになります。一方の可能性を捨ててますので当たれば高いリターンを得られるのも当たり前です。

キャピタルを重視した場合は値動きが気になって夜眠れなくなったり、インカムを重視した場合は大量の資金が必要になったりとそれぞれに特徴があります。

それならば、キャピタルをメインにしつつ、ちょっとずつインカムを重視した銘柄を買っていくのが市場から撤退せずに済みます。

株価が半値になったとしても配当金による収入があれば心の安定材料になります。

私は二つの利益狙いの銘柄を保有することでキャピタルとインカムの恩恵を受けるために銘柄を選んでいます。

どこまで値動きに耐えられるかはあなた次第ですが、思った以上に自分のリスク許容度は大きくないです。耐えるには値動きを体験して自分がどう思うのかを観察してみるのが良いでしょう。

株式投資は自分との対話が一番重要なことなので、しっかりと時間を取ってやることをお勧めします。

それでは

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