みなさん、こんにちは。
高級ホテルや居酒屋にランチで行くとディナーの値段よりも格安で美味しい料理を食べられたりします。
けっこう美味しくてランチを目当てに旅行を計画する人もいるそうですね。
さて、そんなランチを提供するお店はどのような目的でランチを提供しているのでしょうか?
私は、大きな支払いをする前に現金を用意しておきたいというのがお店の目的かと。
Cash is King

この言葉を聞いたことがあるかと思います。文字通り現金の支払いは何物にも勝るといった感じでしょうか。日本で住んでいると現金のみの支払いしか受け付けていない店を見ることがあります。現金をあまり持ち歩かない人からすると、クレジットカードが使えないだけで買い物を止めようと思うことも・・・
例えば、あなたが飲食店を経営しているとして、月末に食材とかを買った費用の100万円を支払うとしましょう。お店の支払いは都度都度支払いをするよりは、ある程度の信用があるときは掛け取引と呼ばれる一定の期間の支払いを来月にまとめて支払います。都度都度やっていると手間がかかりますし、その時間で一人でも顧客を増やせるかもしれません。
ただ、光熱水費などの支払いをして手元に残っているのは80万円の場合、掛け取引の100万円を支払うことができず、取引先の信用を無くして今後食材を納品してくれないかもしれない。そうなると商売が滞ります。
では、短期間で不足している20万円を5日で集める必要があるとき、一気に集める方法は何があるでしょうか?
例えば、どこかの大きな会社の幹事に声をかけ、5000円のコース(5000円がそのまま利益につながるとします。)を40人に提供すれば達成できそうですね。ただ、新たに食材を追加する必要はありますし、大きな会社もその場では支払えないとして、領収書をもらい、1か月後に支払うこともあるでしょう。費用の支払いの期限が先に来てしまい、お相手の信用を落としてしまいます。
では、多めに購入した食材があり、ディナーのみの営業だったのをランチの時間も営業し、ランチの支払いは現金のみにしてみたらどうでしょうか。
仮に、ランチの利益を2000円とすると、一日当たり4万円の利益を出す場合、20人に提供すればよいことになります。すると、領収書払いとは違い、5日で20万円を手に入れることができます。わざわざ口座から下ろす必要はなく、手元に現金であります。有名なお店であれば、20万円を超えることもあります。
とりあえず急ぎでお金が欲しいといった時に、ランチを現金のみで提供する作戦は向いているのです。
会社や大きな金額を一括現金で支払う消費者はいないでしょう。一部の富裕層であれば、可能かもしれませんが、まれにいるレベルです。
となると、多数の消費者から少しずつ集めていく作戦を取ったほうが成功する確率が高いんですよね。
消費者から見ると有名なお店の美味しい料理を格安価格で食べられる、お店からすると短期間で現金を手に入れることができるという両者の需要を満たしています。
そのため、両者ともに益がある作戦となっております。
今度、ランチは現金のみのお店を見かけたら、そういった事情もあるのかなと思考を巡らせるもの面白そうですね。
それでは。
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