「ありがとう」を集めるだけで、自分の強みが見えてくる

考え方

「そんなの誰でもできるよ」——

でもその“当たり前”こそ、実はあなたの強みかもしれません。

意外なことに、自分が無意識でやっていることの中にこそ、他の人には真似できない価値が眠っています。
そのヒントは、あなたが感謝された経験の中に隠れています。

今回は、「できて当然」という思い込みが、自分の可能性や成長のチャンスをどう閉ざしているのかをひもときながら、あなたの強みを見つける方法をお届けします。

「“できて当然”が一番あぶない」

仕事に慣れてくると、いつの間にか「できて当然」という空気が生まれます。

私自身、経理の仕事をしており、日々請求書の処理をしています。
支払日・支払先・予算区分・他部署との連携など、確認すべきポイントは多岐にわたり、どれか一つでもミスがあれば致命的です。

そのため、支払い処理のたびに請求書と振込先を何度も確認するのが習慣になっています。

けれども、慣れてくると「それくらいできて当然」と見なされ、“そのうえで何ができるか”が求められるようになるんですよね。

たとえば、ITツールを活用した業務効率化。
ただでさえ神経を使う作業に加え、新しいツールの使い方まで覚えるのは、実はかなりの負担です。

でも、それが「できて当然」の土台の上で求められる“+α”になっていく。
ここに「見えにくい努力」と「過小評価の罠」が潜んでいます。

「“誰でもできる”と思っていたことが、実は武器になる」

では、そうした作業を他の誰かがすぐにできるかというと——答えはNOです。

もしできたとしたら、それはもう天才級です(笑)。

経理の知識や会社独自の業務フローを理解し、ミスなく処理できるようになるには、経験の積み重ねが必要です。
それを「自然に」「当たり前のように」できているなら、それはあなたの強みです。

とくに、

  • 説明しなくてもできること
  • 言われなくても気づいて動けること

これらは、周囲にとって非常に価値のあるスキルです。
自分では目立たないかもしれませんが、それは「替えのきかない存在」である証拠でもあります。

「自分の“得意”を見つけるヒント」

では、どうすれば自分の強みに気づけるのでしょうか?

いちばん簡単で、かつ効果的な方法は——「感謝されたこと」を思い出すことです。

誰かに「ありがとう」と言われたとき、それはあなたがその人の困りごとを解決した瞬間です。
たとえ他にもっと優れた人がいたとしても、その場で助けたのはあなた。

「他にもできる人はいるかも」と思っても、実際にそのスキルを使って誰かを救った“事実”が、何よりの証明です。

あなたの行動が、誰かにとっては「助けられた」と感じるほど価値のあることだったんです。

「あなたの“当たり前”を信じてみよう」

自分の価値を信じられるようになると、行動の質が変わります。

「自分には何もない」と思っているときと、
「これは自分の強みかもしれない」と気づけたときとでは、日々の仕事への向き合い方や、選ぶ言葉、判断のスピードまで変わってくるんです。

大切なのは、小さな成功体験を積み重ねること。
その積み重ねが、やがて大きな自己肯定感へとつながります。

最後に

「こんなの誰でもできる」と思ったことがあったら、少しだけ立ち止まってみてください。

それは、あなたにとって“できて当たり前”でも、誰かにとっては“とてもありがたいこと”かもしれません。

あなたの当たり前は、あなたにしか持てない力です。
だからこそ、自信を持っていいんです。

“できて当たり前”と思っていたことが、実はすごいことかもしれません。
自分の当たり前を、少しだけ信じてあげてみてくださいね。

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