はじめに|「あれ、自分…成長してない?」
最近ふと、あることに気づきました。
株価が下がっても、以前ほど怖くない。
「減った…どうしよう」よりも、「まあ、そういうときもあるか」と思える。
数字は変わっていないのに、感情のリアクションが明らかに違うんです。
投資を続けるなかで、自分の心が少しずつ変わってきた気がします。
今回はそんな「心の変化」を、3つの場面から振り返ってみます。
SNSの“焦り”に引っ張られなくなった
暴落時、X(旧Twitter)を開けば、悲鳴のオンパレード。
「こんなに下がったのにまだ買ってないの?」「まだ底じゃない、もう一段来るぞ!」
昔の自分なら、こういった投稿に振り回され、焦って売ったり、買いのタイミングを外したりしていました。
実際、2024年の日銀総裁の発言直後、急落を見て積立を一時止めようとしたこともあります。
でも今は、「みんな騒いでるなぁ」と、一歩引いて見られるようになりました。
なぜか?
毎月13万円をドル転して積立するルールを守りながら、何度も“怖さ”を乗り越えてきた経験があるからです。
むしろ最近は、「煽る投稿には裏があるのでは?」と感じることも。
インプレッション稼ぎや、売り抜けのために発信しているケースもあるかもしれません。
もちろん全てがそうではないけれど、わざわざ個別銘柄を強調するような投稿には、少し距離を取るようになりました。
たとえば、暴落時に「投げ売りしなかった自分」に気づけたら、それもひとつの成長。
増減に一喜一憂しない日が増えてきたなら、それも心の耐性かもしれません。
増えても浮かれすぎず、減っても絶望しない
昔は、資産が増えれば「この調子なら○年で○万円だ!」と浮かれ、減れば「終わった…」と絶望していました。
でも今は、増えたら「ありがたいな」、減ったら「買い場かも」と思える。
感情の波が穏やかになってきたんです。
おそらくこれは、投資を続けた人にだけ育つ「心の耐性」。
期待しすぎなくなった――そんな変化かもしれません。
投資は率のゲーム。
たとえば100万円の3%は3万円。このために1年間、市場の波にさらされる。意外と地味ですよね。
正直、生活を変えたいなら高年収の転職や大きく事業を当てる方が効率的。
でも、だからこそ投資には「期待しすぎないこと」も大切なのだと思うようになりました。
「投資が生活を劇的に変えてくれる」という幻想は薄れたけれど、
その地味な積み上げが、将来の安心につながっていく――
今はそう実感しています。
暴落のときに「買えばよかった」がなくなった
以前は、暴落が来ても「怖くて買えなかった…」と後悔ばかりでした。
でも今は、ドル転10日ルールで毎月機械的に買うようにしてから、「やることはやってる」という安心感があります。
底で買えた、高値で売れた――そんなのは再現性のない奇跡。
タイミングを狙うよりも、自分の判断を減らし、仕組みに任せた方が楽です。
暴落のなかでも淡々と買える人は、極端にリスク耐性が高い人か、仕組みに任せている人。
自分は後者を選びました。
もちろん、暴落や暴騰に反応して売買してみたい気持ちもあります。
でもそれよりも、企業が新しい発見や技術革新を起こしてくれる未来に期待したい。
そう思って、長い目で投資していこうと決めました。
おわりに|“心の変化”もまた、資産になる
投資のリターンは、何も数字だけじゃありません。
続けることで得られる「感情との付き合い方」も、かけがえのないリターンです。
もし今、「怖くて買えない」「不安でやめたくなる」と感じているなら、それはあなたが“成長の途中”にいるという証かもしれません。
焦らず、でも淡々と。
積み上げた先には、数字以上の“自信”が待っています。
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