目立たない個性が好きになるBandit1250Fを1年以上乗り続けたレビュー

ツーリング日記

皆さん、こんにちは!

2020年1月12日に納車されたバンディット1250Fを乗り続けて1年以上経過したので、良かったとこや気になっている点について書いていきます。

・アクセル、クラッチの操作を少なめに楽をしたい方。

・バイクに乗るときに燃費を考えてしまう方。

・フルパニアかつフルカウルの安いバイクを探している方。

これらの方に向けてオススメのバイクです。

私の体格は身長179cm、体重70キロぐらいです。

長く乗ったことのあるバイクは、スーパカブ(50cc)、VTR250、CB400SF、CB750です。(CB400SF、CB750は教習車です。)

バイクの用途は100~200キロのツーリングです。

それでは、いきましょう。

良かった点

低速トルク極ぶりにより操作が楽

バイクは高回転までエンジンを回して楽しむという方もいられますが、バンディットはエンジンを回さないで(回したくない・・・)楽しむバイクとなります。

バンディットの最大の特徴は「100キロのスピードを3,500回転で発生させること」です。

すごく地味に見えますが、これがいいんですよね。

低速トルク(低い回転数でバイクを進める力)にエンジン性能のほとんどを注いでいます。

そのため、半クラッチの状態でも進んでいくんです。

バイクが進むときは、アクセルをひねる→クラッチをつなぐ→バイクが進むという流れが多いです。

バンディットの場合は、クラッチをつなぐ→バイクが進む→アクセルをひねるという順になります。

信号とかで止まったときに「アクセルを回して、回転数高めて、クラッチをつないで・・・」といった操作をしなくて済むんですよね。

これが本当に楽なんです。(この操作に慣れ過ぎて別のバイクに乗ったときにエンストをしまくったのは内緒。)

また、ツーリングで使うスピードは最大でも120キロぐらいと考えると速度の維持も簡単なんです。

以前に乗っていたVTR250だと100キロを維持するのに6~7000回転は必要になり、アクセルを維持していると振動で手が疲れます。

それに比べると半分ぐらいの回転数で維持できるので振動による疲れが軽減されます。

エンジンを回そうと思えば回せますが、サーキットとか以外には使うことはありません。

むしろ、「6速で6,000回転だしたよ~」といった方がいたらすごいと思います。(単純計算でエンジン回転数が倍で200キロですからね・・・)

私は怖くて出すことができません。

平均燃費は20L、250~300キロまで給油は1回で行ける

排気量1250ccの割には平均燃費が20Lという大型バイクの中では優秀です。

しかも、大排気量には珍しいレギュラーガソリン仕様のため、お財布にも優しいです。

ガソリンタンクは19Lあり、1回の給油で400キロは走れますが、私は250~300キロで給油することをお勧めします。

というもの、400キロはガス欠させた時の距離なんですよね(笑)

北海道ツーリングの際に、深夜の高速道路上でガス欠しました。

こういった経験があるので、300キロぐらいまでが給油のラインかなと考えます。

給油をこまめにすることはありませんが、レギュラーガソリンでハイオクガソリンよりも安いことから、早めの給油をお勧めします。

フルパニアで積載量も確保

バンディットは2016年が最終モデルとなり、生産が終わっています。買うとしたら中古でしかありませんが、サイドパニアが付属していることがあります。

もともと北米ではツアラーとして人気車種なんですよね。

大排気量、フルパニア、回さないエンジンと長距離を走るには向いている特性です。

長距離はアクセルを一定で淡々と走りますので、振動や排気音が小さいというのは好まれます。

片側5キロ、計10キロまで積載ができます。

それに加えて、トップケースやシートバックを付けると9泊10日の北海道キャンプツーリングにも行くことができます。

フルパニアにした方がヘルメットを収納できるので乗り降りがとても楽です。

納車時
北海道ツーリング時

気になる点

荷物やガソリンを積むと重量は300キロを超える

バンディットは車体の重量だけで256キロあります。それにガソリン19L、パニアケース、キャンプ用の荷物などを積むと300キロを超えることが多いです。

荷物を付けてもバイクを運転しているときは、大排気量と低速トルクのおかげでギクシャクすることはありません。

いつもの操作感が変わりませんので、安心して乗れます。

ただし、バイクをこかした時は本当にしんどいです。

前にキャンプ場でタイヤが滑ってしまい、こかしたことがあります。

その時は重くて起こすのが大変でした。

下半身に力を入れて一気に引き起こしましたが、ある程度力がないと難しいです。

引き起こしが難しい場合は周りの人に助けを求めるのが良いと思います。

エンジンをかけるときにクラッチを切らないといけない

よく片手でセルボタン(エンジンの始動スイッチ)を押してエンジンをかける動画見ませんか?

あれかっこいいと思いますが、バンディットではできないんですよね。

クラッチを切った状態でセルボタンを押さないとエンジンがかからない仕様になっています。

スズキの安全への配慮なのか、今では珍しい仕様です。

以前、知り合いとツーリングに行ったときに、「セルボタン押してもエンジンかからんやん!」と言われ見たところ、「クラッチを切らんとエンジンかからんのや。」と説明したことがあります。

エンジンが壊れたわけではないので、大丈夫です。

そのため、エンジンをかけるときは両手がふさがった状態になります。

手間と考えるか、当然と考えるか人に寄りますね。

デザインは安っぽく見られることもあり、日本では不人気車

バンディットは新車価格が約110万円ということもあり、中古車では大型バイクでリッター越え、パニア付、フルカウルでは珍しく諭吉が100人を切っていたりします。

同じような排気量のCB1300SBではカウルに小物入れがありますが、バンディットにはありません。

カウルは風よけのための装備と割り切ってます。

Ninnja1000やVFR1200などフルカウルでフルパニアできる車種ってけっこう高額なんですよね。(両方ともハイオク仕様だったりします。)

バンディットと北海道、関西、関東などを20,000キロ以上走りましたが、同車種を見たのは4回でした(笑)

日本では尖った個性(エンジンが高回転まで回る、デザインが目を引くなど)が好まれます。

バンディットは排気量は大きいが、メーターが目を引くものでない、電子制御はABSしかついていない、デザインは黒一色で目立たないという感じで尖った個性がほかのバイクと比べると見劣りします。

私が感じた特徴である「100キロのスピードを3,500回転で発生させること」も目で見てパッと分かるものではないですからね。

目を引く個性はないけど、ひっそりと人気があるバイクというのが近いでしょうか?

漫画のキャラで例えると五等分の花嫁の「中野美玖」が近いですかね。

五つ子の三女で寡黙なキャラです。

小学校や中学校の時のことを思い出すと、寡黙な人ってクラスでは人気がなかったりしませんでした?

クラスの中では、ほかの姉妹の個性(一花は女優、二乃は料理上手、四葉はスポーツ女子、五月は努力家)が尖っているため目立たないけど、刺さる人には人気がある感じです。

私自身変わっていると言われると変わっているかもしれませんね(笑)

最後に

1年以上乗り続けてますが、まだまだ乗り続けようと思います。

乗った感じはアクセルにしっかりと曲がりたいときに反応してくれる・・・乗り手の意図をくみ取ってくれるバイクです。

重量が重く感じる人もいるかもしれませんが、そこをクリアしてしまえば特に不満はないですね。

あまり見かけない車種なので、なんのバイクか分かってもらえないのが気になる点でしょうか(笑)

道の駅で休憩した時に他のライダーと雑談をしていると、ハヤブサと間違われ、「ハヤブサやないやん!」とツッコまれたこともありますが、それも一つのネタにしてます。

長く乗り続けたいという方にはオススメのバイクです。

今回はここまで。

それでは!

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