投資の失敗は感情が9割?|体験から見えた『焦り』のメカニズム

考え方

「また焦って買っちゃった……」
株価が急騰している銘柄を目の前にすると、つい買いたくなる。そんな経験、誰にでもあるはずです。

本記事では、筆者自身の焦り買いの失敗談を通じて、「感情」が投資判断にどう影響を与えるのかを掘り下げていきます。

感情に振り回されるのではなく、うまく付き合う。そんな投資スタイルを目指すあなたにとって、ヒントとなる内容をお届けします。

はじめに:焦り買い、してしまったことありませんか?

暴騰している理由もわからないまま、「これは波に乗らなきゃ損だ!」と株を買ってしまった経験、ありませんか?

利益が出そうな銘柄が目の前にあるのに、見逃すのは怖い。

目の前に勝ち馬がいるのに見逃せるものだろうか、いやできない。

でも、その“焦り”こそが落とし穴だったりします。

焦り買いの正体は“感情”だった

人が焦って投資してしまう背景には、「FOMO(Fear Of Missing Out=取り残される恐怖)」があります。
「自分だけ儲け損ねるんじゃないか」という感情は、冷静な判断力を奪ってしまうのです。

実際、私にもこんな経験がありました。

実体験:夢に飛びつき、現実に打たれたWIMI株

とあるコミュニティで「WIMI ホログラム クラウド B」という銘柄が話題になっていたとき、私も“ちょっと乗ってみるか”という軽い気持ちで購入しました。

この企業は、ホログラフィックAR(拡張現実)を使った広告やエンタメ技術を提供する企業で、まさに「夢が詰まった未来技術」という印象でした。

SAO(ソードアート・オンライン)の劇場版に出てくるオーグマーのような装置で、現実と仮想を繋ぎ、広告を表示する──
そんな世界観にワクワクしたのを覚えています。

しかも、AR広告という性質上、原価が低く規模拡大も簡単で、ビジネスモデルも魅力的に思えたのです。

しかし、私が購入した2025年1月をピークに、株価はズルズルと下落。

一時は購入価格から7割も下がり、「これはもう上がらないな」と判断し、半額程度で損切りしました。

詳しい理由は分かりませんが、最先端すぎて、投資家に実現性が疑問視されたのかもしれません。

実際、現在は購入時から8割減

私の「焦り買い」は、はっきりと失敗でした。

とはいえ、配当金で買っていた分だったので、まだ痛みとしてはマシでした。

痛いといえば痛いですが(笑)

感情とどう付き合うか?

この経験で痛感したのは、「欲が視野を曇らせる」ということです。

株を買ったときの価格を基準に判断してしまう心理現象を「アンカー効果」といいます。

「せめて買値までは戻ってくれ…」という気持ちは自然ですが、それに縛られると売り時を逃します。

特に売却は、買うよりも難しいもの。

「売ったらさらに上がった」「もっと持っていれば…」と後悔するケースも多いです。

だからこそ、感情を極力排したルールが大切。

  • 毎月決まった日に投資(例:私は毎月10日にドル転)
  • インデックス投資など、機械的な運用
  • 感情が動いたときは、日記やメモで「何を感じているか」を書き出す

こうした工夫で、冷静さを保てるようになります。

感情は“敵”じゃない。味方にするには?

焦りは、言い換えれば「本気で投資に向き合っている証拠」です。

ただ、感情に振り回されているうちは、合理的な判断はできません。

そんなときは、一歩引いて、感情を観察してみるのがおすすめ。

「なぜ今、焦っているんだろう?」
「これは本当に合理的な判断? それとも欲や恐怖?」

そう問いかけてメモに書き出すだけでも、落ち着いて冷静に対処できます。

まとめ:感情があるから、私たちは成長できる

人間ですから、感情に揺さぶられるのは当たり前。
でも、それに流されず、うまく付き合うことが、投資を続ける力になります。

焦りも、恐れも、欲望も──
すべてを否定するのではなく、「なぜそう感じたか?」を見つめることで、自分自身の投資スタイルが洗練されていきます。

あなたは、これまでの投資でどんな感情を経験しましたか?
そして、それはあなたに何を教えてくれましたか?

それでは

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