はじめに:「あの人、すごいな…」から始まる焦り
投資をしていると、SNSやブログでこんな投稿に出会うことがあります。
「ついに資産1,000万円突破しました!」
「年間配当30万円になりました!」
「毎月50万円積立しています!」
もちろん、すばらしい成果。努力の賜物です。
ただ、そんな投稿を見たとき、ふと自分を振り返ってしまう瞬間はありませんか?
「…私、まだ全然足りてないな」
「このペースでいいんだろうか…?」
私は何度も、そんな風に感じたことがあります。
比較する気はなくても、気づけば気持ちが沈んでいる
私は毎月13万円をコツコツ積み立てています。
ボーナス月も変わらず、無理せず継続を崩さないスタイルです。
そんなある日、「月30万円積立してます!」という投稿を見て、心の中がざわつきました。
「…このままで本当に大丈夫?」
「もっと頑張らなきゃいけないのでは…?」
気がつけば、投資が「楽しみ」ではなく、「競争」に変わっていたのです。
“比較”が生むのは、焦り・不安・疲労感
他人と比べ始めると、こんな気持ちが湧いてきます。
- 自分は遅れているという焦り
- 努力が報われていないような無力感
- もっとお金を使って投資しなきゃ…という無謀な思考
こうなると、投資はしんどくなってしまいます。
本来「未来を良くするため」にやっている投資が、自分を苦しめるものになってしまう。
これは、私自身も何度も経験しました。
私が取り戻した“自分のリズム”
そんなとき、私がたどり着いたのは、
「自分のペースで淡々と積み上げる」
「ルールを決めて、あとは機械のようにやる」
という、とてもシンプルな投資スタイルです。
たとえば私は、
- 毎月10日にドル転
- 住信SBIネット銀行 → SBI証券 → 米国ETFを購入
という流れを、毎月5分くらいで淡々とこなしています。
積立額も、自分の生活に支障が出ない範囲で無理なく続けられる額に決めています。
数字は比べやすい。でも、本質じゃない
人それぞれ置かれた状況は違います。
月の手取りが40万円ある人もいれば、1万円捻出するのも大変な人もいます。
だからこそ、「数字」は比較しやすく、気になってしまいやすい。
でも、他人と同じ金額を積み立てる必要はどこにもありません。
あなたという存在は唯一無二で、その背景や生活もあなただけのもの。
他人のペースは、あなたのペースではないんです。
自分でコントロールできることに注力する
私は、こんな言葉を意識しています。
ラクダに水を飲ませることはできないが、湖のそばに連れて行くことはできる。
人の感情や行動は、こちらからどうこうできるものではありません。
でも、自分が何を選び、どんな行動をするかはコントロールできます。
投資も同じです。
誰かと比べて一喜一憂するよりも、自分の「選べる行動」に集中する方が、ずっと心が穏やかになります。
「昨日の自分」と比べることの強さ
誰かと比べるのではなく、
「1年前の自分より、資産が増えている」
「今月も積立ができた」
それだけで、十分に価値のあることです。
投資は短距離走ではなく、長距離走。
速さを競うものではなく、「続けた人が勝つ」世界です。
「多い=正義」でもない
確かに、短期間で資産を築いた人は目立ちますし、注目されがちです。
でも、額を競ったところで得られるものはあるでしょうか?
むしろ「あの人、お金持ってそう」と思われて、たかられたり、余計なトラブルを呼ぶこともあるかもしれません。
私自身も、「配当金で趣味や生活費を賄おうとしている人がいる」という視点を広げたくて活動しています。
でも、それをリスクごと引き受ける覚悟も必要だと感じています。
まとめ:比較よりも、習慣が最強の武器
- 人と比べて焦ることがあるのは自然なこと
- でも、「自分の生活に合った投資」を淡々と続ける方が、結果的に強い
- 投資の正解は、「自分が続けられる仕組みを持っていること」
私もまだ道の途中ですが、だからこそ声を大にして言いたい。
「少なくても、続けることがいちばん強い」
積み立てをしているあなたは、もうすでに一歩踏み出している人。
そこは、しっかり自分を褒めてあげていいと思います。
🔖 最後にひとこと
投資は競争じゃありません。
誰かより多いか少ないかではなく、“自分が納得できる形で続けられること”が何より大切です。
焦らず、比べず、自分のペースで。
時にはSNSから手を放し、スマホの電源を切って、近くを散歩してみるのもおすすめです。
五感がリセットされて、「自分にとってのちょうどいい」を思い出せます。
一緒に、積み上げていきましょう。
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