はじめに:こわい。でも、やってみた
「初めは月3,000円でもいい」と書かれていた投資の本を読んで、ポイント投資で少しだけ始めてみることにしました。
証券口座に残っていたポイントを使って、オルカン(全世界株式)を1,000円分だけ購入。
それでも当時の私は、「本当に大丈夫かな」とかなり不安でした。
でも、“少額だからこそ踏み出せた” というのが、正直なところです。
画面の「赤字」に焦った日
買ってすぐは、「早く上がらないかな」と毎日スマホで口座を確認していました。
そして数日後、評価損益の表示が赤字に変わっていて——
「え、どうしよう…!」
たった数百円のマイナスなのに、ドキッとしました。
普段、銀行口座に預けているお金が減るなんて体験はしませんからね。
それが画面越しとはいえ、「自分のお金が減る」というのは衝撃的でした。
金額は小さくても、自分でお金を動かしているからこそ感じる不安。
これは本を読むだけでは分からない、実際に体験して初めて得られる感覚だと思います。
気づいたこと:「売らなければ赤字じゃない」
しばらくは赤字が続きましたが、あるときふと気づいたんです。
「これって、売らなきゃ赤字じゃないんだ」
赤字が「確定」するのは、売却したときだけ。
だから、持ち続けていれば黒字に戻ることもある。
この考えに触れてから、暴落への耐性が少しずつついてきました。
小額だからこそ得られた“リアルな感覚”
投資の世界は「%(パーセント)」の世界。
たとえば、1,000円が10%下がればマイナス100円。
でも、100万円が10%下がればマイナス10万円。
この“率”で起こる値動きを、小さな金額で実感できたことは大きな学びでした。
今では、「ポートフォリオ全体が50%下がっても耐えられるか?」といったシミュレーションも自然と考えられるようになりました。
小額でも続けていくことで、「自分がコントロールできること」に集中できるようになってきたと感じています。
小額投資がくれた、大きな価値
よく、「小額なんて意味がない」と言われることもあります。
でも、私は思います。
意味は“ちゃんとある”。
・値動きへの耐性が少しずつ育つ
・自分に合った投資スタイルが見えてくる
・「怖いけど、やってみた」という行動が自信につながる
何より、「積み上げる習慣」ができたことは、今後の大きな財産です。
投資がくれた、“お金以外”の変化
少額でも投資を始めたことで、「お金との向き合い方」や「日々の行動」にも少しずつ変化が出てきました。
たとえば、
「コンビニで本当にこれ必要かな?」と一度立ち止まって考えるようになったり、
経済ニュースの意味が少しずつわかるようになったり。
以前は何気なく過ごしていた時間が、「自分の未来につながっている」と実感できるようになったのは、投資という“行動”を始めたからだと思っています。
まとめ:あなたのその一歩が、未来をつくる
投資を始めるのは勇気がいります。
でも、小さくても踏み出した一歩には、間違いなく意味があります。
小額投資は、自分の心の動きやリスク感覚を知る“体験型の学び”。
そしてそれは、将来の不安を和らげてくれる“安心感”にもつながります。
あなたのその1,000円は、立派な投資です。
焦らず、少しずつ、自分のペースで積み上げていきましょう。
コメント