株主は成長性を、債権者は安定性を重視するため人によっていい企業は異なる。

考え方

みなさん、こんにちは。

株式を選ぶ際にリターンがどれだけあるかは重視する点になります。自分の時間を渡して手に入れたお金をできるだけ増やしたいというのは当然のことですね。

リターンを大きく求めるとリスク(ここでは金額の振れ幅とします。)が大きくなり元本を割ることがあります。かといって、リスクを小さくしすぎると増えていくペースは落ちます。

リスクの差は企業の利益をもらえる順番によって生じています。株式の方がリターンをもらえるタイミングが遅いため、それだけリスクが上乗せされています。

債権者は確実な利息が欲しい

企業が事業を起こし、資金を集める際によく使われるのが銀行からの融資です。銀行(債権者)はお金を貸し、利息を得ることを生業にしています。

銀行は事業が上手くいっているときにお金を貸します。大事なお金を融資するので返せる見込みがしっかりしている企業に貸したいと考えるのは当然でしょう。

無借金経営が好まれるのはこういった背景があります。借りたお金を利息を付けて確実に返す・・・これはよい貸付先になります。

株主は最後に残った配当金からもらいたい。

一方、株主は配当金を目的に投資します。配当金といえば振ればでる打ち出の小槌イメージがありますが必ずしも出るものではありません。

配当金は企業の売上から各関係者に支払いが終わったお金となります。例えば、自分がたこ焼き屋を始めたとします。

まず、たこ焼きを作る上で小麦粉やソースがいりますね。従業員を雇ったとしたら人件費、銀行からの融資を受けたとしたら、利息も返さないといけません。売上が出たら、国に税金を納めたり、自分への給料を払わないと過ごしていけません。

これらの支払いが終わった後のお金が配当金になります。そのため、企業が売り上げを出さないと配当金が支払われないこともあります。

つまり、債権者に支払う利息よりも優先順位が落ちるのでリターンが大きくなっています。

仮に、100円の利益を上げたとしても、残るのは5円だったりします。

目指すゴールや目標は人それぞれ

配当金を増やしてほしいのが正直な悩みです。どうすれば増えるかというと、企業が売上を伸ばしてくれることとなります。

顧客の願いや悩みを解決し、対価としてお金をもらう。株主が願うことは企業を大きくしていくことですね。

債権者はいつも決まった利息を確実にもらえるので、リターンは小さいです。大きな元本があると十分なパワーがありますが、少額だと株式には見劣りします。

同じ経費で売上が上がれば残余利益が増え、配当金をより多くもらえます。

いい企業と言っても、債権者目線だと無借金経営をしている企業、株主目線だと成長し売上を上げている企業となります。

ここが個性や自分の目指すものの差となり一律の回答がないところですね。

それでは。

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