KTMグループ試乗キャラバンで最新モデルやプロの技を見てきました。

ツーリング日記

皆さん、こんにちは。

5月13日に近畿で開催されたKTMグループ試乗キャラバンに行ってきました。

KTMグループ(ハスクバーナ、GASGAS)のバイクが500円で試乗できます。当日までに予約することはなく飛び込みでも大丈夫です。

とはいえ、人気車種(1290 SUPER DUKE R EVOや1290 Super Adventure S)は早いうちに埋まります。実際、1290 SUPER DUKE R EVOは開始40分ぐらいで埋まって諦められている方も見ました。

今回3車種に乗ることができましたので、それらの紹介です。

ちなみに私が試乗した中で買いたいと思ったのはGASGASのES700になります。初見で乗ったときの扱いづらさがなかったです。気になったら詳しいスペックは調べていただければと。

なお、私の体格は身長178cm、体重70kg、股下85cmぐらいです。

それでは、いきましょう。

1290 SUPER DUKE R EVO 2023

まずは、1290 SUPER DUKE R EVOです。1,301ccのV型2気筒エンジンを積んだKTMグループのフラッグシップモデルです。足つきはかかとが少し浮くぐらいで、引き起こしは軽かったです。感覚としては教習車のCB400SFよりも軽いかも。

このバイクの感想は「気を張って乗らないと壁に突っ込みそう。」です。正直扱える気がしませんでした。私は長距離をまったりと流していくのが好きな乗り方ですが、特性は真逆です。

アクセルを1mm動かすとものすごくクイックに反応します。それに加えて2気筒なので一発当たりのトルクがドカンときます。だいたい1気筒当たり軽自動車と同じ排気量がありますからね。

ライダーの操作に対してラグがないんです。カーブから抜けるときにアクセルをひねるとバイクが勢いよく立ち上がります。また、車重も軽いため早い・・・。

体中がこわばって、楽しむ余裕がなくエンジンと格闘を続けていた感じでした。初見で普通に乗れている人がおり、「乗りこなせるのはなぜ?」と思うほどです。

当日、試乗のグループは排気量(大型とそのほか)の2グループで分かれておりました。他のライダーを見ていると大型グループからスタッフが誘導してそのほかのグループに入れているのをよく見ました。

排気音や鼓動感は落ち着いて楽しむというよりは、「もっと早く!」と責め立ててくる感じです。サーキットで使用される人もいるくらいの性能を持つバイクです。

1290 Super Adventure S 2023

続いては、1290 Super Adventure S(写真右の銀色マフラーのバイク)です。KTMが砂漠とかの悪路で疲れずに走行したいと考えて作ったバイクになります。

SとRの二種類があり、SがオンロードでRがオフロード向けの仕様となります。RはスポークホイールになっておりSよりもシート高が高いそうです。シート高880㎜なんて見たことないぞ。

引き起こしは少し重たいです。現在乗っているバンディットよりは軽いかも。足つきは正立の状態でつま先の母指球に着く感じ。走行中は足を延ばしても地面に届きません。

走り出してしまえば「快適でほどよく鼓動感を楽しめるバイク」です。上記DUKEと同じ排気量なのでクリックな反応をするかと思えば、段々と加速していくのがわかるので扱いやすかったです。ピーキな加速をすることなく落ち着いて乗れました。

走行中に風を感じることがあまりなかったです。そこまで速い速度は出していませんが、風をうまくいなしてくれています。大型のウインドスクリーンやハンドルガードがいい仕事をしています。

前の車に合わせて速度を一定に保ってくれるアダプティブクルーズコントロールや電磁サスペンション、クイックシフターなどレースで培われた技術を惜しみなく投入しています。

ただ、曲がるときのバイクの切れ込みは慣れるまで時間がかかりそうです。私が乗ったことのあるアドベンチャー系統のバイクは操作の入力に対して同じ反応を返してくれました。

しかし、このバイクは自分が思っている角度よりもさらに10~15度ぐらい切れ込みます。

倒しこみが軽く起き上がりも早いですが、長距離を走り終わり交差点で曲がろうとしたときに注意がいるかもしれません。

ES700

最後は、GASGASのES700(写真左の赤いバイク)です。

GASGASはスペインのオフロードのバイクメーカーです。レースではなくトライアルで実績を残しているメーカーとなります。山道やゴツゴツした渓流を走ることを想定して作っており、車重はとても軽いです。車両重量は147.5キロとホンダのCB250Rと同じくらいです。

バイクにまたがってみると「あ、足が付かねぇ!」と言ってしまうほどでした。バイクを傾けてようやく片足の母指球のあたりに着く感じです。なのでバイクを直立させると足は宙ぶらりんとなります。

オフ車はサスペンションが柔らかくある程度は沈み込んでくれると聞いたことがありますが、それでも足は付きません(笑)

引き起こしはなにも気にしなくて大丈夫です。軽すぎて勢いで反対側に行きそうでした。

水冷単気筒692ccのバイクですので走り出しが本当に楽で・・・。1つの気筒から出力するため変な挙動がありません。アクセルをひねればひねるだけ進んでくれます。これが操作しやすいんですよね。

電子制御や風を防ぐカウルは全くありませんが、エンジンと軽いフレームというバイクの無駄を極限まで省き扱いやすさを求めた感じでしょうか。とてもシンプル。ミニマリストとかが好みそうな気がします(笑)

ただ、単気筒なので振動は結構強めです。短時間の試乗であれば心地よく楽しめますが、長距離ツーリングを考えると腰とかにきそうです。

気負う必要がなく気軽に乗れるビックオフでした。

藤原慎也選手のトライアル実践

2023年からGASGASの公式アンバサダーとなった藤原慎也選手が来ていました。藤原選手は全日本トライアルIAチャンピオン、2015年に最高峰IASライダーと輝かしい成績を残しています。現在はエルズベルグロデオという世界一過酷なレースに挑戦中です。動画を見てみましたが、あんなとこバイクで行くとこじゃない(笑)。過酷と言われるのもわかります。動画

バイクがこんなにウィリーしてるの見たことあります!?

藤原選手曰く、バランス感覚が優れているからできることだそうです。バランス感覚はブロックタイヤの山一つでもずれていたら気が付くそうです。

競技車両であるにしても自由自在に扱っているのを見ているとこっちも楽しくなります。

また、今日初めて乗るバイクでウィリーなどを技をしますという流れに。

しかも、打ち合わせもあまりしていなさそうな感じでした。GASGASのEM700という車種で挑戦しました。

「普通に乗れるんかい!」とツッコミたくなります。藤原選手も「今日初めて乗りましたが、軽く扱いやすいバイクですね。」とコメント。

排気量700ccのバイクを意のままに、しかも数分で使いこなしていました。卓越したバランス感覚があるからこそできる技でしょうね。一般人がやったら廃車コースですね(笑)

イベントの最後の方は途中で雨が降ってしまい中止となりましたが、とても楽しかったです。

キャラバンは全国を回る予定だそうですので気が向いたら行ってみても面白いですよ。

それでは、

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