はじめに
投資をしていれば、誰もが一度は経験する「失敗」。
でもそれを“失敗”で終わらせず、次に活かせるかどうかが重要です。
今回は、私自身がCFD取引で−33万円の損失を出した体験をもとに、「失敗を学びに変える3つの視点」についてお話しします。
視点1:数字だけでなく「感情」を振り返る
損失額だけでなく、「なぜそこで不安や焦りを感じたのか?」「いつ冷静さを失ったのか?」といった感情の動きも振り返ることが大切です。
特にCFDのような短期トレードでは、数秒単位で損益が確定します。
長期投資なら「また戻るかも」と希望を持てますが、CFDではロスカット=即損失確定。仕事で頑張って得たお金が一瞬で消える感覚は、正直メンタルに堪えます。
「取り戻さなきゃ」、「大金かけてんだ、上がれぇぇぇぇぇ!」と思って無理なトレードに走り、
気がつけばどこぞのカイジ状態──そんな風に、自分の感情が暴走していくのを経験しました。
この感情のクセを把握できると、次に似た場面に遭遇した時、冷静な判断がしやすくなります。

視点2:「自分に合った投資」かを見極める
投資手法は人それぞれ。性格や生活スタイルによって、向き・不向きがハッキリ分かれます。
私の場合、CFDのような短期トレードは全く合っていませんでした。
逆に、ゆったり構えて積み立てていく長期投資は性に合っていると感じました。
たとえば、もし短期トレードで毎月20%稼げるような人なら、年利5~7%を目指す長期投資では物足りなく感じるかもしれません。
でも多くの人にとって、その高いリターンはハイリスク=不安定な心とセットです。
「心拍数が上がり、値動きから目が離せなくなる投資」は、もはやギャンブルです。
長期投資なら、企業が市場ニーズに応えて成長していくのを、静かに見守る楽しさがあります。
孫を見守るおじいちゃんのように見えるかもしれませんが(笑)
自分が「どちらのスタイルでストレスなく続けられるか?」を知ること。
それが、自分に合った投資を見つける第一歩です。
視点3:「ルールを破った瞬間」にこそ学びがある
「ここでナンピンしない」「今日はもうやめる」など、事前に決めたルール。
それを破ってしまうと、たいていロクな結果になりません。
損失が出たあと、「取り返そう」とハイリスクな銘柄に手を出し、さらに損失が膨らむ…。
冷静さを失った時点で、自分の判断はすでに崩壊しているのです。
自分が「間違っていた」と認めるのはとても苦しいこと。でも、それができる人だけが次に進めます。
そして何より、「自分にはこういう傾向がある」とわかるだけでも、大きな前進です。
それは自分だけが持つ“内面の資産”となり、今後の投資判断にも、日常の選択にも役立ちます。
おわりに
失敗は、必ずしも悪ではありません。
それを「どう振り返り、どう活かすか」で、未来の自分の姿は大きく変わります。
「失敗した…」と思うことがあったなら、そこにはきっと何かしらの“答え”があります。
あなたも、失敗を“経験値”に変える視点を持って、次の一歩を踏み出してみてください。
それでは
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